2007年07月28日
鮨右衛門
大阪の住吉に「鮨右衛門」という寿司屋がある。
実は一年に一度は必ず顔を出している店です。
もう、行き始めて7~8年になるかな・・・。
この店は品書きも価格表も何もない。
そして何より注文ができない店。
それだけ聞けば、何じゃそりぁ~?と誰もが思うだろう。
ところがそれが出される寿司の美味さは天下一品。
どれも質にこだわり、又必ず一手間加えて仕事がされてある。
何かグルメレポーターみたいになってきたけど・・・・
この日は、ご主人と意気投合し、閉店後も色んな話をした。
僕がこの店の大好きな理由は、寿司が美味いことはもちろんだが、とにかくこのご主人(大将)に味がある!
本当のプロとはこういう人のことを言うのだろう。
この店、全てお任せで1貫づつ寿司は出てくるのだが、トロやウニ、イクラはまず出てこない。
この日も40貫ほど食べたが(食べすぎ!?・・・・)そのネタはなかった。
大将曰く、「お客さんは素人、俺はプロ。オレが一番この店の魚のことをよく知っている。
だから任せておけばいい。
トロやウニは素材としては確立されている。誰が握っても同じ。オレの入る余地はない。金さえ出せば旨いものはいくらでもある。 イワシやサンマ・・・オレはこいつらが旨くないと言われると悲しい。おまえはそんなヤツやないよな・・・と言いたくなる。
だからオレの腕で生返らせてやるんや。」
ホンマ惚れてしまう!
不謹慎な表現かもしれないが、大将のこの言葉を生徒にタブらせてしまう自分がいる。
教師も寿司屋も同じ。大切なのは心と愛情。
ほんものの人間に魅せられて、多くの学びと刺激、そして何より元気を食べに、ついつい足を向けてしまう。
今度はいつ行こっかな!
保田 隆
投稿者 yasuda : 2007年07月28日 17:23
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