保田隆が自らの生き様を歌い、語る!トーク&ライブ「心の教育~夢に向かって
一日1ミリ~」のご依頼は、 ビーティングハートクラブ TEL:090-3178-8912

MAIL

2007年05月04日

KTC中央高等学院 卒業式

全日制の高校教師時代から数えると、もう20回近くになる。
何度やっても、感動的な一日、でも決して慣れない・・・それが卒業式。
今年は泣くまい、泣かないと思っていても、どうしても涙があふれてくる。

特にこのKTCでの卒業式は全日制でのものとは違った思い入れがあり、
それだけに感慨深い。
KTCに入学してくる子ども達のほとんどは、不登校を体験し、自分の弱さを見つめ、責め、
人に傷つき、自信を失ってきている。一度は死にたいとさえ思った子ども達も少なくない。
いわば多くの挫折体験をもち、それでももう一度はじめたいという思いで、ここにたどり着いて
再スタートしはじめた子ども達ばかりだ。
それだけに卒業の重みは一層深く、自分の力で成し遂げたという達成感は、人一倍大きいものなのだ。
他人との比較のしすぎや、これをしなければいけないと思いすぎる強い責任感、使命感から
本当の自分を見失ってしまい、たくさんの痛みを心に抱えてしまった。
自分を認めてあげる事、許してあげる事が不器用で上手ではない子ども達・・・
それだけに、人に優しく、思いやりをもって生きることができるのだと思う。
これから、この子たちが生きていく社会、おとなに一番欠けているもの。
それをしっかりと持っているのがこの子たち。
我々おとなは今こそ子どもに学ばないといけないと強く思う。

少しばかり回り道をしてしまった高校卒業だけど、長い人生、この回り道、遠回りこそが
あなた達の大切な大切な宝物となることと思います。
もう一人じゃない。たくさんの仲間があなた達にはついています。
卒業式のたびにいつも思う。
一人ひとりの顔をみると、それぞれが抱えてきた色々な思いと共に、もっとこうしてあげたかった・・
もっと話をきいてあげたかった・・・
もっと違うやり方があったのでは・・・など
正直それだけに心のどこかに「ごめんなさい」とつぶやく自分がいる。
でもあえてその「ごめんなさい」を「ありがとう」に変えてあなた達に伝えたい。
卒業、新たなる旅立ちに心からおめでとう!
そしてありがとう!!
自分色の翼を広げて今度は「大空」という名の社会へ思いっきり自分らしく羽ばたいてください。
心から応援しています。 共に「一日1ミリ」

                  保田 隆

投稿者 yasuda : 2007年05月04日 10:14

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.beating-heart.net/mt/mt-tb.cgi/58

コメント

コメントしてください




保存しますか?